神社・寺
-
好間炭礦専用鉄道沿線
北郷童堂(わろうどう)観音
内郷綴町高野作東側山頂にある。別名笑堂(わらいどう)観音とも呼ばれる磐城三十三観音第三番札所であり非常に風景の良い所である。
平安時代大同年間(806年〜809年)に徳一大師が創建と伝えられる。昭和45年(1970年)焼失したが、翌年には耐火建造物のお堂が再建された。
各地の信心深き人達が集まり、一夜にてお堂を完成したが、よく調べてみたら天井板を一枚貼り忘れ、その失態で大笑いし立ち去った、と伝えられている。御詠歌は「わらう堂 老をたずねて こうどう寺 わが行く先を 聞くに北郷」 -
好間炭礦専用鉄道沿線
満蔵寺と尼子地蔵堂
内郷小島町花輪にあり、浄土宗如来寺の末寺である。
開山は良達上人で、明暦元年(1655年)に建立。本尊は阿弥陀如来立像、観音、勢至両菩薩の脇侍を安置する。境内に尼子地蔵堂があり、徳尼御前の守り本尊ともいわれている。お堂は承暦年中(1077~80年)の建立。尊像は御丈3寸で秘仏とされている。
戊辰戦争では戦場となり砲弾が激しく行き交った。その慰霊碑が山門下に建立されており、歴史を今に伝える。 -
内郷線沿線
清光院
享禄2年(1529年)北郷領主小川刑部大輔が開基。
本尊仏は阿弥陀如来、什宝として寛永2年(1625年)の殿鐘、元禄10年(1697年)の銅鑼、涅槃図一幅(年代不詳)があり、状態よく保存されている。 -
内郷線沿線
磐城炭礦㈱内郷礦遭難碑 (瑞芳寺境内)
明治40年(1907年)9月28日夜半、磐城炭礦第一斜坑(峰根地内)で出火、必死の救出消火活動も及ばず、13名の尊い犠牲者を出す惨事となった。翌年一周忌命日開眼法要が厳粛のうちに挙行された。
-
入山線沿線
国宝白水阿弥陀堂
永暦元年(1160年)、国主岩城則道(いわきのりみち)の妻徳尼(とくあま)が夫の供養のために建立したと伝わる。
建物は三方が山に囲まれた静かな地に南に面し、屋根の曲線美を持つ建物は昭和27年(1952年)に国宝に指定された。また、復元された白水阿弥陀堂境域は美しい浄土式庭園で、昭和41年(1966年)に国の史跡に指定された。
現在も「福島県内唯一の国宝建造物」としてその名を馳せているほか、堂内の須弥壇には本尊阿弥陀如来、脇侍の観世音、勢至菩薩の立像、持国天、多聞天の立像が安置されており、いずれも国の重要文化財に指定されている。 -
入山線沿線
常盤(ときわ)神社
祭神は白水阿弥陀堂創建の徳尼(とくあま)御前。
社殿は阿弥陀堂の東側にあったが、明治16年(1883年)、白水町広畑93番地に遷座。
宝物である鉄製懸仏(かけぼとけ)は昭和43年(1968年)に市の有形文化財に指定された。 -
入山線沿線
願成寺(がんじょうじ)
国宝白水阿弥陀堂を管理する寺である。
草創・開山の史実を知る資料は無いが、「白水寺」がその由来とされ、永暦元年(1160年)、国主岩城則道の妻徳尼が夫の供養のため、時の白水寺住職智徳和尚に帰依し阿弥陀堂を建立した際、菩提山無量寿院願成寺と改号したと伝わる。 -
入山線沿線
つるし観音 (吊し(つるし)の観音)
白水川に沿って突出した岸壁の中腹に、徳尼(とくあま)御前の持仏を祀る観音堂がある。別名「ツルカケ観音」。
磐城三十三観音の第四番札所。御詠歌は「白水の みなかみすめる 観世音 岩間をつたう長谷(ながたに)の寺」
※お越しの際には公共交通機関のご利用をお願いいたします。
※ルート内で歩きながらのスマートフォン等の使用はご遠慮いただきますようお願いいたします。